心ごと

リーダーシップとは?基本の理論から鍛え方まで解説

「グループをまとめる立場になったけど、うまくメンバーをまとめられない」「優れたリーダーとは何か分からない」などと考えた経験はありませんか?リーダーシップは、年齢を重ねれば誰でも必要になってくるスキルです。この記事では、リーダーシップについて基本から教えていきますね。

 

リーダーとリーダーシップの違い

まず、リーダーシップについて説明する前に、混同しがちなリーダーとリーダーシップの違いについて説明しなければなりません。

 

端的に説明すると、リーダーとはグループのなかのまとめ役であり、リーダーシップとは、「グループのメンバーに意識の変化を促す」スキルのことです。

 

ここで、グループのメンバーに意識の変化を促すといっても、無理に押し付けて変化を促すのではなく、メンバー自身の意志で変化を促すことが重要。高圧的なリーダーでは短期的な関係性しか築けません。

 

課題の設定

結果を出しているリーダーは、以下に上げるような課題の設定をしています。

 

  • ミッション・経営理念
  • ビジョン
  • 課題(アジェンダ
  • 戦略
  • 計画

 

一つずつ見ていきましょう。

 

ミッション・経営理念

まず、「そもそもなぜ自分たちの企業が存在しているのか?」という存在理由であるミッションや、「目指すべき理想は何か?」という経営理念がなければなりません。

ミッションや経営理念があってこそ、それを実現するための課題が明らかになります。

 

ビジョン

次に、ミッションや経営理念を実現するために、将来どのような方向を向いて進んで行かなければならないのかを示さなければなりません。それがビジョンに当たります。ビジョンによって今後の向かうべき先がハッキリします。

 

 

課題(アジェンダ

どこに向かっていけないのかがわかれば、自然と解決すべき課題が浮かんできます。

会議や日常のやり取りなどの対話を通じて情報を収集し、その情報から課題を導き出す能力は、結果を出すリーダーに共通した行動として挙げられます。

 

戦略

課題を解決するためにどのように展開していくのかという戦略が必要になります。

企業でいうと、経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)の効率的な配分、組織の編成、他企業との協力関係などが挙げられます。

 

計画

そして、戦略が立てられれば、個々の部分で具体的な活動方針、つまり計画を立てる段階になります。

 

期間ごとに計画の評価・見直しを行うことで、各々の活動がミッションや経営理念にかない、ビジョンと同じ方向にある課題を解決するための戦略に則っているのかどうかをチェックして進めていきます。

 

リーダーシップとマネジメントの違い

リーダーシップはグループメンバーに意識の変化を促すものでしたが、いつでもどこでも変化が求められるわけではありません。変化のあとには安定が必要です。

 

グループメンバーをビジョンに巻き込んだら、その達成に向けて維持・発展させていく役割として、マネジメントが求められます。

具体的には、ビジョン達成に向けた体制づくりや、PDCAサイクルなどによる効率的な運営です。

 

このリーダーシップ(変化)とマネジメント(安定)を、車の両輪のように並行して回していくことが必要です。

 

リーダーシップを発揮する方法

「リーダーになれるのは才能のある人だけで、普通の人にはなれないでしょ?」と諦めてしまう方もおられます。しかし、リーダーシップとはパーソナリティではなく、スキルとして考えることができます。

 

つまり、リーダーに求められる行動特性を満たすことで、リーダーシップが自然と発揮されるのです。

 

この、リーダーに求められる行動特性を明らかにしたのが、三隅不十字のPM理論です。

集団が発展するための機能をP(Performance)とM(Maintenance)の2つに分け、この2つの機能が優れたリーダーの行動特性とされています。

これは、先程示したリーダーシップとマネジメントの関係にも当てはまりますね。

 

P機能とは、目標達成機能のことで、目標を達成するための計画を立てる、指示を出すなどがそれにあたります。

 

M機能とは、集団維持機能のことで、メンバー間の緊張や葛藤を緩和する、モチベーションを促進するなどがそれにあたります。

 

優れたリーダーとは、ビジョンの発信や細かい課題設定などでメンバーを引っ張る役目と、メンバーの視点に立ち、鼓舞したりマネジメントする機能の両方を交互にまわしていく必要があるようです。

 

 

リーダーシップを有効に発揮するための戦略

優れたリーダーと呼ばれる人は具体的にどのような行動をとっているのでしょうか?調べてみると、以下の3つの戦略を見出す事ができました。

 

  • 人をひきつけるビジョンを描く
  • あらゆる方法で意味を伝える
  • ポジショニングで信頼を勝ち取る

 

一つずつ説明していきますね。

 

・人をひきつけるビジョンを描く

リーダーシップを取ってメンバーを引っ張っていくためには、目指す道しるべとしてのビジョンが必要になりますが、斬新すぎるビジョンは逆に組織を混乱させてしまいます。

 

なので、あくまでもビジョンは基軸からブレることなく、かつ新たな視点に基づいたビジョンが求められます。

 

基軸に基づいたビジョンとは、過去、現在、未来の時間軸をしっかりと意識することです。

 

これまでの組織の歩み、現状の課題、業界の展望など、過去、現在、未来を意識したビジョンを打ち立てれば、ビジョンに統一性ができ、ブレることがありません。

 

・あらゆる方法で意味を伝える

ただ、いくら素晴らしいビジョンを打ち立てても、メンバーに伝わらなければ意味がありません。なぜ新たなビジョンが必要なのか、そのビジョンによってもたらされるものは何か、その結果どんな未来が待っているのかまで想像させるコミュニケーションスキルが求められます。

 

メンバーにメッセージを伝える有効な手段の一つは、新たなビジョンを象徴するようなインパクトのある言葉を繰り返し用いることです。

 

例えば、キング牧師の「I have a dream.」、オバマ元大統領の「Yes, we can」などがそうです。

 

この印象的なフレーズが何度も登場することで、聞き手は強く印象に残り、ひいてはリーダーの想いが強く浸透していくのです。

 

・ポジショニングで信頼を勝ち取る

リーダーに必要なのは、この人にならついていけるという信頼です。

考えや立場がコロコロ変わるリーダーには誰もついてきてくれませんよね。自らの立場、立ち位置を明確にして、そこからブレない姿勢を一貫していくことが信頼に繋がります。

 

ビジョンが目指すべき先であるとするならば、ポジショニングはそのための立ち位置を決めるということになるでしょう。

 

優れたリーダーシップの行動特性を実践すれば、誰でも良いリーダーになれる

リーダーシップとはスキルであり、訓練すれば誰でも発揮できるようになります。今回お伝えしたリーダーシップの行動特性を活かして、実践的にリーダーシップを発揮してみてくださいね。