心ごと

カウンセリングとは?まぎらわしいそれぞれの種類の違いから由来まで

根性論がまだ根付いている日本の気質もあり、うつ病や自殺問題などの心の病気が最近はよく問題に挙がるようになりました。そんな時、洋画などではすぐに「おいおいブラザーらしくねえな?カウンセリングしてきたらどうだ?」となりますが、日本ではまだまだカウンセリングがどんなものか分からずに、利用されていないのが現状ではないでしょうか?そこで、この記事ではカウンセリングについて、わかりやすく説明していきますね。

 

 

カウンセリングとは

 カウンセリングと一言に言っても、化粧の相談、進路相談、お悩み相談など、世の中にはいろんな形のカウンセリングがあって、困惑してしまいますよね。

 

カウンセリングとは、簡単に言うと「相手の話をじっくりと聞き、ニーズや答えを引き出す」ことなのかと思います。話をじっくりと聴く程度が違うだけで、おおまかなカウンセリングはこの法則に当てはまります。

 

心理カウンセリングでいうと、「相談者の話を聴いていく中で、相談者の中で頭の中を整理し、自分自身の答えを見つけていただく」ことになりますね。

 

次に、心理カウンセリングの種類について説明していきましょう。

 

心理カウンセリングの種類

 「心理カウンセリング」といっても、じつは細かく分けると【心理相談・ガイダンス的カウンセリング・心理療法・(狭義の)心理カウンセリング・精神療法・コンサルテーション的カウンセリング】の6つがあります。1つずつ説明していきますね。

 

・心理相談

 カウンセリングや心理療法のような深い相談というよりかは、職場や家庭、学校などの日常生活の問題に対する相談をあつかう時に使われます。「お悩み相談」のように、比較的気軽に相談できるものです。

また、単に話を聴くだけではなく、アドバイスや情報提供などを行う場合もあります。

 

・ガイダンス的カウンセリング

 心理相談の中でも、特に助言や指示を中心としたものをガイダンスと呼ぶことがあります。

 

心理療法

 カウンセリングよりも、さらに心の深いところの問題をあつかうのが心理療法です。神経症や精神病など、健全に日常生活を送ることが困難な方を対象にしていることが多いです。

 

・(狭義の)心理カウンセリング

 狭義の心理カウンセリングは、心理相談と心理療法の中間あたりを指します。日常生活をなんとか送ることはできるけれども、生きづらさや葛藤を抱えており、相談レベルでは対応できないような問題に対して、専門家が傾聴などを通してアプローチします。

 

・精神療法

 精神科医が行う心理療法や心理カウンセリングを、精神療法と呼びます。もしくは、心理療法よりもさらに深いところの問題をあつかう場合を指すこともあります。

 

・コンサルテーション的カウンセリング

 コンサルテーションとは、専門家が別の専門家に対して助言や指導を行うことです。例えば、スクールカウンセラーが問題行動をおこす子供について担任の先生に助言する場合などがコンサルテーションにあたります。

 

心理療法の種類

 今や、心理療法は400種類もあると言われていますが、その中でも大きく分けると精神分析認知行動療法(CBT)・ヒューマニスティック(主にPCA)の三つに分類できます。

 

精神分析

認知行動療法(CBT)

・ヒューマニスティック(主にPCA)

 

これらの心理療法によって、精神疾患の治療に当たります。

 

カウンセリングの由来

 そもそも、カウンセリングという言葉を最初に使ったのは心理学者のカール・ロジャーズとされています。それまでは、アメリカではフロイトのような精神分析学者が行う、重い精神病の患者に対して週5でガッツリ行うような心理療法が主流でした。

 

しかし、ロジャースは精神病などの重い病気を扱い・面接頻度も多い心理療法とは区別するために、カウンセリングという言葉を使いました。

 

その結果、カウンセリングがより手軽なものとして認知され、アメリカなどでより一層普及しましたが、日本ではカウンセリングがどんなものか分からない上に、カウンセリングと心理療法の区別も分からないという状況になってしまいました。

 

実際は、

 

心理療法     :主に中程度~重度の精神疾患を扱う

心理カウンセリング:健康だが悩んでいる人~軽度の精神疾患を扱う

 

ものとして区別されていますが、日本では心理療法と心理カウンセリングが混同されてしまい、「カウンセリングは、重い精神疾患の人がうけるもの」というイメージがついてしまった要因とされています。

 

 

どんなときにカウンセリングが必要?

 カウンセリングで扱う悩みの一例をあげると、「上司・家族・友人などとの人間関係について相談したい」、「自分の性格を見つめ直したい」、「子供の問題についてコンサルテーションしてほしい」、「緘黙やチックなど、心理的な要因で表れているとされるものについて解決してほしい」など様々です。

 

もちろん、実際にはもっと多くの悩みをあつかっています。多くの心理カウンセリングを行っている機関では、初回は無料で話を聴いてくれるところがほとんどですので、まずは一度相談にいってみるのもいいでしょう。

 

 

カウンセリングってどんなことをするの?

 とはいえ、私達はカウンセリングについてあまり馴染みがないため、「カウンセリングにいって何をされるのか分からない」という不安がありますよね。

 

カウンセリングの生みの親、カール・ロジャーズは「カウンセリングとは、こころの整理のお手伝いをすることである」と言っています。

 

カウンセラーは占い師のように、相談者に対してアドバイスをすることはありませんが、話を丁寧に聴いていく中で、相談者の「心の落とし所を見つける」ことを促します。

 

カウンセラーは相談者と一緒に、問題の解決を一緒に目指します。ただ、問題の根本的な解決というよりかは、本人の考え方の変化により「問題を問題と思わなくなることで」問題を解決します。

 

相談者が「これでいいか」という、自分なりの妥協点をみつけることで問題が解決することもよくあります。

 

 

カウンセリングの倫理

 

カウンセラーは心のデリケートな部分を扱う仕事ですので、カウンセリングを行う際には守秘義務が課せられます。

これは、「自殺の可能性や重大な犯罪が起こる場合などを除き、カウンセリングルームで知り得た情報は決して他人に話さない」というものです。もちろん、相談者の肉親ですら内容は漏らしません。

 

他にも、知り合いとはカウンセリングを行わない、面接頻度や時間は一定にする等、様々な決まりがあるのですが、これは全て相談者が効果的にカウンセリングを受けていただくためのことであって、カウンセラーの都合で勝手に決めていることではありません。

 

カウンセラーは、相談者が安心して、安全に相談できるように努めています。

誰にも相談できない、相談する相手がいない場合などにこの記事を思い出して「一度、カウンセリングをうけてもいいかな」くらいに思っていただけると幸いです。